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2007/12/14

こちらも、お引越し。

先週の日曜日(12/9)、家で飼育中のくわがたの菌糸ビンの交換を行った。

我が家に来た時には、既に彼らは菌糸の奥深くでお会いすることは出来なかった。

それから約3ヶ月。 そろそろ菌糸ビンの劣化の時期。

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初めて幼虫とご対面である。

ワクワクする。

前回の菌糸ビンは、“オオヒラタケ菌、クヌギ100%、1100cc” のものであったが、今回は “オオヒラタケ菌、クヌギ+コナラ、1100cc” である。 ちょっとケチった気もするが、何しろ初めての事なので、いろいろ試したく、ホペイ君達にはご勘弁なのである。

しかし、この交換作業はオオゴトである。

何しろ、幼虫を傷つけないように、居場所を予測して、慎重に掘り進めて行かねばならないのである。

くわがた飼育の師匠である I 本氏によれば、ビンの一番太い部分で、出来るだけ上部をカッターで切り、菌糸ごと取り出し、手でほぐしていった方が良いとのことであったが、物覚えの悪い弟子であるオイラは、カッターを購入するのを忘れた。

仕方なく、道具としてフォークとバターナイフ、くわがたは金属を嫌うことから木のスプーンを台所からこっそり拝借。 消毒薬の入った石鹸で綺麗に洗ってから使用することにした。

最初は、先の丸いバターナイフでやろうとしたのだが、要領が悪い。

仕方なく、フォークですこーしづつ、すこーしづつ探りを入れる。

20分後、なにやらうごめく1匹を見つけた。 ご対面。

「おぉ、お元気そうやんっ!」

思わず、覗き込む。 目が合った・・・、かどうかは判らないが、恥ずかしげに体をくねらせている。

ふと、気づく。

“い、いもむし・・・、しかもスケルトン・・・、触れないぃ~”

しかし、無かったことにするのも気の毒なので、ビンを逆さにし、広げた新聞紙に今まで掘り起こした菌糸をほぐして広げ、スプーンで掬った幼虫を置く。

ん? 寒いのか? 幼虫はもそもそ動いてる。

早く新しい菌糸ビンにお引越しさせてやらねば・・・。

体重を量り、顔を覗いて、ご主人様であることを確認したら、新しい菌糸ビンの真ん中の穴に顔から入れてやる。

2本目・3本目が終わると、だんだん慣れてきた。

そして、4本目。

こいつは今までとちょっと違う。

外から見えているのだが、明らかにデカい。 こちらを見るその目もちょっとふてぶてしく感じる。

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ワクワクしつつも、何とか抑えて慎重に掘り進む。 よっしゃ、よっしゃ、もう少し。

ボコッ

感触が・・・。

「ん? えっ? げげっ! さ・刺しちゃったぁ~?」

違った。 こいつはデカい。 つまり、太い。 だもんで、空洞がデカいのだ。 良かった~。

“落ち着け、落ち着け” で、深呼吸。

そぉ~と、指先で空洞の方向へ掘り進める。

ぷにゅっ

「ぬぉぉっ、なんかが触れたぁ~!」

アホである。 中には幼虫しか居ないのである。 て、ことは幼虫に決まってる。 でも、それ位、舞い上がってしまうのだ。 やれば判る。

手を抜いて、ビンの中を窺う。

み、見える。 ふっといのが。 お尻から半分ぐらいが見えている。 急にぶら下がったのが気持ち悪いのか、お尻を振っている。

ここまでくれば、あと少し。 もうちょいで出てくる。

バターナイフを入れようとしたが、やはり金属。 お嫌いな様である。 さらにお尻を振って “いやん、いやん” するのだ。

仕方が無い。 再度、手を入れる。 もう既に、気持ち悪いなんてどこかに行ってしまった。 お尻をそっと掴んで、引っ張る。 気分は、助産婦。 しかし、なかなかどうして出てこようとしない。

「なんで、出てこないの?」 で、1・2分格闘。

眉間にシワを寄せる。 気分は産婦人科医師になった。

「帝王切開に切り替える。 メス。」

では無く、バターナイフで、アタマの上部を覆っている菌床を剥がす。 そして、さらに指先で引っ張り出す。

ポコっ

“ぬっ、抜けたぁ~!”

そっと、掘り出した菌床の上に載せる。 マジマジと見つめる。

「きっ、キモッ・・・、ち悪いぐらい、デカイ!」

師匠の I 本氏なら、何でも無い事だろうが、初めての体験でコレは衝撃!

体重を量る。

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「じゅう・・・、じゅうきゅうてんきゅうぐらむ」

19.90g

「いやっほー! デカいんちゃ~うん? 男の子かな~。 むほほほ~」

喜んでいるバヤイではない。 幼虫は光を嫌い、もそもそしている。

「おうおう、ごめんね。 今、新しいトコにお引越しするからね~。」

新しい菌糸ビンの真ん中の穴に顔から入れてやる。

早速、彼?は穴の中へ。

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「大きくなれよ~」

昔のコマーシャルのような台詞を言いながら、次のビンに取り掛かかる。

・・・が、しかし、ここまでの子達は外から居場所が確認出来た子達。

逆に、ここからは中が見えないだけに何処にいるか、見当もつかない。

よりいっそうに慎重に掘り進める。

・・・。

・・・・・・。

3時間近くかかって、何とか無事に、全員が穴の中へ。

「ふ~、やれやれ。」

一息つきながら、本を見る。

「なになに? 入って暫くは、蓋をしないほうが良い。」 か。

「んじゃ、最初の子達は・・・。 おっ、もう姿が見えない。 よしよし。」

「こっちの子達は、おっ? もう一番下か。 よしよし。」

「さっきのデカい子は・・・、まだ途中か。 やっぱり、おおらかな子だな~」

などと、訳の判らないことを言いながら、この後に起こる恐怖の出来事など考えもせずに、元の遠赤ヒーター入りのケースに戻して、お引越しは終了。

<考察> 今回の期間、この子達は温度を低めに設定していたが全体的に低すぎた (22℃) ようで、1匹を除いて、全体的に体重が軽く、菌糸ビン内の食痕も少なかった。 I 本氏の助言に従って、この後は温度をもう2~3℃高め (24~25℃) に維持するようにしてみよう。 (大型飼育をしているわけではないけどね・・・)

<飼育DATA>  ① ホペイ君1号 8.25g

            ② ホペイ君2号 9.68g

            ③ ホペイ君3号 7.77g

            ④ ホペイ君4号 19.90g

            ⑤ ホペイ君5号 2.31g (この子が気になる・・・)

            ⑥ ホペイ君6号 9.34g

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